本文用紙 |
画用紙、白の厚手上質紙(135kgくらい)など。135kgは、はがきくらいの厚さです。
中綴じ・平綴じの場合、表裏の差があまりなく、裏側の絵が透けない程度に厚みのあるものが良いでしょう。 |
見返し用紙 |
100〜130kgくらいの、ある程度厚みがある紙。
普通ファンシーペーパーを使いますが、本文と同じ用紙でも大丈夫です。 |
簡易製本の表紙用紙 |
厚口カラーケント、レザック66など、170〜200kgくらいの、厚手でしっかりしたものを使います。
表紙に絵を書く場合は薄い色の紙がお勧めです。紙の色が濃いと絵の色が負けてしまいます。 |
ハードカバー製本の表紙用紙 |
100〜130kgくらいの、ある程度厚みがある紙を使います。薄いと製本しづらいです。
紙の色は、絵を書く場合は薄い色がよいです。 |
ハードカバー製本の芯 |
これが少し手に入りにくいかも知れません。ハードカバー製本の材料の項で詳しく説明しています。 |
紙には縦・横の方向があります。
縦目・横目と言い、縦目の方が固く曲がりにくいです。本は縦目に綴じた方が、開きやすく丈夫です。
ただ、市販の用紙は裁断の仕方で、同じサイズであっても、縦長だったり横長だったりするのです。
当教室では、普通に手に入る材料で作ることを優先しているので、紙の目については、問題にしないことにしています。
描画の道具
クレヨンやクレパスは、他の部分に色が付くので、絵本には不向きです。

色鉛筆、クーピーなどが適しています。サインペンは発色が綺麗で文字がくっきり書けますが、裏面に滲むことがあります。貼り合わせ綴じには適しています。
そのほか写真や貼り絵など、描画感覚で使うのも面白いと思います。
本文を綴じる道具
ミシンによる糸綴じ
糸綴じの道具として、楽なのはミシンです。
図は平綴じの場合です。中綴じは用紙の中央を縫うことになります。

針を落とす位置に印を入れておき、プーリーを手で回して、一針ずつ用紙を動かしながら縫います。少し力がいります。
太い針(16番14番)、太いカタン糸(20番30番)を使います。
縫い初めと縫い終わりは、上下の糸を結んで1pくらいに切ります。
手縫い綴じ
針を刺す位置に、2pくらいの間隔で、メウチ(千枚通し)で穴を開けます。
穴は針が通る程度の太さで、下の用紙まで貫通させます。太い手縫い針、太いカタン糸(20番30番)を使います。

図のように穴を通り「行き」を縫います。
行きが縫い終わったら、たるみがないように糸を締め、そのまま糸を切らずに、帰りを縫います。
「帰り」の縫いの時に「行き」の糸を縫ってしまうことがあります。
そうすると、あとから糸を締めることができなくなるので、折り返す前にしっかり糸を締めます。
往復が縫えたら、糸の両端を結んで1pくらいに切ります。
貼り合わせとじ
必要箇所を糊で張り合わせます。
糊は、ボンドまたはスティック糊を使います。
無線綴じできれば糸綴じか貼り合わせ綴じでやりたいところですが、
枚数が多かったり、冊数が多かったりすると、やはり無線綴じをしたくなります。

コスト等いろいろ検討して、これを買いました。「とじ太くん」です。
製本の道具
本文を手で縫い綴じて、ハードカバー製本するとき、次のようなものを使います。

家庭にあるものや、100円ショップで手に入るものを工夫して使います。詳しくは製本の項で説明しています。
カッターの使い方
カッターは刃先を折って良く切れる状態にします。

スチール定規は、力を入れて、動かないようにしっかり押さえます。
逆にカッターの方は、力を入れずに軽く持ちます。45度より浅い角度で、軽く引くようにして切ります。
厚い紙を切るときも、カッターには力を入れません。軽く浅く何度も刃を引くと、きれいに切れます。