絵本の絵は、ふつうの図画と少し違う点があります。
クレヨンやクレパスは、色が付いてしまうので、絵本には向きません。
また、シーンの中に文章を書くことが多いので、文字がはっきり見えるような工夫が必要です。
まず文字を書く位置を決めて、そこには色を塗らないか、塗るとしても薄い色にします。
文字は絵を描いた後に、濃く書ける鉛筆かサインペンで書くとクッキリします。
子どもが創作する絵本としては、貼り合わせ綴じが最適です。
画用紙や、上質紙135s(はがきくらいの厚さ)の片面だけに絵を描きます。
製本は、簡単ペーパーバックまたはハードカバー製本をご覧下さい。
色鉛筆画描き方
こんなふうにするときれいに描けると思います。
@下書き

文字を書く場所(この場合左上の部分)を残して、うすく下絵を書きます。
2Bくらいのやわらかい鉛筆か、色えんぴつの「ねずみいろ」で書いても良いです。
Aうすく色を付ける
一カ所だけを集中して書くのではなく、全体をまんべんなく書いていきます。
B色を重ねてぬる

一つの場所を一色でぬるのではなく、いくつかの色をうすく重ねてぬります。
たとえば、ぬいぐるみの体は「きいろ」「やまぶきいろ」「はだいろ」「だいだい」の4色を何回もぬり重ねました。
それから、光ったように明るくしたいところは、色をぬらないようにします。
Cしあげ

目や口などの細かいところは、色えんぴつの先をけずって、とがらせて書きます。
りんかく線や、さかい目、かげなどは、少しこいめにぬると、絵がはっきりします。
最後に、文字を書いて完成です。