布張り製本用の布としては、木綿・レーヨンなどの親水性の素材がやりやすく、
ポリエステルなど、シワになりにくい生地は不向きです。

水性ボンドを使うので、予め蒸気アイロンで縮めるか、水に濡らして乾かしてから使います。
特にレーヨンの縮緬(ちりめん)などは、ビックリするほど縮むので、一度水に浸けて縮めて、アイロンで伸ばします。
裏打ち用 接着芯
写真は手芸品店に売っている、不織布のアイロン接着芯です。
説明の本は厚地の芯を使いましたが、縮緬のように厚みのある布の場合は、
薄手の芯を使うと良いと思います。

この芯は水では縮まないので、水に漬ける必要はありません。
接着芯を全面に貼ってしまうと成形がしにくくなります。詳しい使い方は次の項で説明しています。
別の種類の接着芯を使う場合は、縮み具合・ボンドの付き具合などを確認してください。
花布
「はなぎれ」と読みます。

和紙でも良いのですが、写真は赤い木綿布で作りました。
10p四方もあれば何冊分も作れます。
芯に、直径1.5mmのコードが入っています。
作り方は次の項で説明しています。
板ボール・寒冷紗(かんれいしゃ)

「本格的ハードカバー製本」の材料の項をご覧下さい。
本文
説明の本は平綴じですが、何綴じでも布張りに出来ます。
ただ、中綴じの場合は花布を付けません。
せっかくの布張りなので、見返しにも少しおしゃれをすると良いと思います。