自分でストーリーを考えて、デザインをしたいという方の参考になればと思います。
接着フエルトで作っているので洗濯は出来ません。
1.お話を考える絵を見てわかるようなお話が良いと思います。
土台となるフエルト布は、5枚〜7枚くらいでしょうか。
絵柄を縫い付けるのではなく貼り付けるので、1枚の布の両面が絵になります。
5枚だと表紙・裏表紙をのぞいて、見開き4シーンです。

月齢の小さい赤ちゃんには、
お話と言うより、色や形の「変化」でしょうね。
2.ダミー本を作る
作りたい布絵本と同じサイズで、紙で作ります。
まず紙に線画を描きます。線画はコピーして型紙として使うので、きちんと描きます。
簡単に色を付けるとイメージがはっきりしますよ。

また、各ページの絵柄が同じ位置に集中しないように、絵の構図を工夫します。
とじ代分としての縫い代も付けておきます。
3.型紙を作る
ダミー本を綴じる前に、線画をコピーして型紙を作ります。
入り組んだ絵柄の場合は切り抜くと分からなくなるので、何枚かコピーしておきます。

細かい絵柄は、型紙と布を一緒に切ると切りやすいので、型紙をあら断ちにしておきます。
4.材料を用意する
接着フエルトは少し高価ですが手芸品店で四角くカットされたものが売っています。
普通のフエルトは100円ショップでかなり大きいサイズで売られています。
普通のフエルトにアイロン接着テープを貼って、接着フエルトにすることも出来ます。

アイロン接着テープは離型紙(剥離紙)付きのものが良いです。
5o幅10o幅がありますが、絵本には5oの方が経済的だと思います。
5.土台布をカットする
土台布をダミー本の大きさにカットします。
鋏で切っても良いのですが、ロールカッターを使うときれいに切れます。

ロールカッターは直径が28mmと45oがありますが、
28oの方が使いやすいと思います。
6.絵柄布をカットする材料を経済的に使うために、まとめて配置し、見積もりをします。
フエルトは縦横がないので、詰めて裁ちあわせができます。
型紙を当てて切ります。細部は型紙をあらだちにして、布と一緒に切るようにします。特に、細長いものは、ずれやすいので、クリップで留めるなどの工夫をします。

複雑な絵柄については ディテール で説明しています。
7.シーンごとに整理する
透明な袋をシーンの数だけ用意し、カットしたものを型紙ごと入れていきます。

こうすることで細かいパーツが迷子になりません。
8.貼り合わせる
ダミー本を見ながら、絵柄布を配置します。目の位置などはちょっとずれても表情が変わってしまいます。
配置して、OKなら紙を当てて軽くアイロンします。
確認して本当にOKなら、再度アイロンします。10秒間くらいしっかり押さえます。

上手な接着方法は、蒸気を出したあと止めて、熱と圧力で10秒くらい押さえます。
布に蒸気が残らないようにします。
9.綴じる
重ねてそろえます。
ずれないように両端をクリップで留めて、縫う位置に印を入れます。
針目は1p〜1.5pくらいの間隔でよいでしょう。

針を布に垂直に刺して縫い進め、往復します。
糸を強めに絞って結びます。
糸端はほつれないように、見えない位置で縫い目にからげておきます。
これで完成です!!